沿革の詳細はクリスチャン・ハンドブックをお読みください。ここでは年表形式で抜粋します。
まず、日本福音キリスト教会連合は、4つの群が合同して形成されたことを御理解ください。その4つとは、次のとおりです。
日付 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
1865 | ハドソン・テーラー、中国奧地伝道団を組織(北) | 国際福音宣教団(Overseas Missionary Fellowship:OMF)の母体 |
1891 | スカンジナビア・アライアンス・ミッション結成(単) | TEAM(The Evangelical Alliance Mission)の前身。在米スウェーデン信徒たちによる伝道団体 |
1899 | リーベンゼラ・ミッションが北ドイツのハンブルクに誕生 | 中国奧地伝道団(OMF)のドイツ支部として。ドイツの敬虔主義精神。 |
1927 | リーベンゼラ・ミッションが日本に宣教師派遣 | 農漁民、労働者階級へ宣教し教会形成するも、第二次世界大戦および戦後の混乱期に教会は他教団に所属 |
1945.8.15 | 第二次世界大戦日本無条件降伏 | 戦後の混乱・物的精神的飢餓。 韓国など被侵略国にとっての解放記念日 |
1949 | スカンジナビア・アライアンス・ミッションがTEAMと改称(単) | 日本各地で教会形成 |
1949 | 中華人民共和国成立、中国奧地伝道団国外退去処分(北) | 中国以外に伝道活動、名称をOMFに改称 |
1950 | 極東福音十字軍(Far Eastern Gospel Crusade : FEGC)宣教師約30名来日(日) | 関東地方山村を中心に伝道。 |
1951 | モジマン宣教師来日(リ) | 川崎市中野島に本部設置し、以来主に茨城県下の農漁村に宣教活動し1961年までに13教会(うち神奈川県に2教会)形成 |
1952 | 国際福音宣教団(OMF)来日(北) | 中国での伝道不可能となり北海道及び青森にて福音伝道活動 |
1958 | FEGCから福音宣教協力会設立(日) | 東京新約(中野)、八王子、古里(青梅)、身延、韮崎、皆野、野上、東松山、泉(宇都宮)の9教会 |
1961.10 | 福音宣教協力会から日本新約教団設立 | 八王子、青梅、東松山、野上、富士見が丘、寄居、甲府、身延、都留、横浜の10教会 |
1962 | リーベンゼラ日本伝道会が宗教法人格取得 | 宣教師と日本人伝道者によって構成 |
1965.1.3 | 北海道福音教会協議会組織化(北) | OMFの指導のもと、当初は交わりに限定した組織 |
1965.4 | 単立キリスト教会連盟発足 | TEAMにより形成された教会が中心。18教会加盟 |
1968.5 | 第一回教会協力委員会 | (リ)、(日)、(単)の三者による公式の話し合い |
1972 | 教職者会での確認(リ) | リーベンゼラ日本伝道会は、日本における公同教会的方向を目指し、将来、主の導きがあれば、信仰告白を同じくする群れと合併する |
1973 | 東洋ローア・キリスト伝道教会が単立連盟に加盟(単) | ろう者によるろう者の必要のための教会 |
1979 | リーベンゼラ・キリスト教会連合発足 | 神奈川、茨城を中心に40教会と4伝道所 |
1981 | 極東福音十字軍(FEGC)、センド国際宣教団(SEND international)と改称(日) | 極東以外にも宣教の範囲拡大 |
1984 | 北海道福音教会協議会、OMFとの連絡機関を発展的解消 | 各個教会にイニシアチブ。OMFとは協力関係に |
1985 | 北海道聖書学院が推薦校に(北) | |
1986.4 | キリスト教会中連合発足 | (リ)、(日)、(単)三者による、中間的段階 |
1987 | 北海道福音教会協議会、中連合に加盟 | 四者により合同への準備開始 |
1992.4.29 | 日本福音キリスト教会連合発足 | 略称は教会連合。於・横浜。149教会。 |
本文より引用します。
日本福音キリスト教会連合の特色は、第一に、信仰告白に基づく結合であるということです。第二に、聖書の権威を全面的に受け入れる群れであるということです。本文を整理して、キーワード的に列挙します。
- 各個教会の自主・自立性 それぞれの教会は、主のからだなる教会として、自主、自立した教会です。そして、そこで形成されていく交わりのあり方は、この主にあって自立した教会として、互いに尊重しあい、受け入れ合い、協力と交わりを通して、成長していくものとされていくことが共通の願いです。
- 全体としての一体性 各個教会が、自主自立した存在であると同時に、各個教会は、キリストにある公同の教会に属しています。ですから、各個教会は、公同の教会の一部として、その目に見える実現に向けて具体的な努力をして行くことが求められています。
- 地域性の重視 教会連合には「全国組織」と「地方組織」とがありますが、基本的な考え方としてあるのは、地域性の重視と いうことです。これは全国組織の運営に、経済的、人的面などで比重をかけすぎないで、それぞれの地域での交わり、活動、協力を重視していこうということで す。互いの地域性を尊重し合う中で、全国的な組織や活動は、それらの地域の交わりを支えていくものとして位置づけられています。
- 日本福音キリスト教会連合の群れ全体の協力 教会連合の真の自立は、外に与え、積極的に協力することのできる成熟を含みます。従って、日本福音キリスト教会連合の群れ全体がビジョンをもって、全日本の宣教、全世界の宣教のために祈りを共にし、力を合わせていこうとしています。
- SLOTとの協力 教会連合の多くの教会を生み出したこれまでの各宣教団・SLOT(センド、リーベンゼラ、OMF、TEAM)とのパートナーシップ(「SLOT連絡委員会」)をさらに充実させ、国内外に向かって福音宣教の前進とキリストのからだを建て上げるとの使命の達成を目指します。
- 日本、アジア、世界の諸教会との協力 私たち日本福音キリスト教会連合は、広く、日本の福音主義に立つ諸教会、諸団体と 共に手を取り合って、祖国のリバイバルのため、また世界宣教の使命達成のため励んでいきたく願っています。このように教会連合外においても日本、アジア、 世界の広がりの中で福音信仰に立った交わりを育て、福音宣教に協力し、直面する問題に共通して当たることを目指しています。